ダイエットに「カルニチン」という物質が効果的であるということを聞いたことがありますか?本当にカルニチンはダイエットに効果的なのでしょうか。
この記事ではカルニチンがダイエットに効果的と言われる理由や脂肪燃焼効果を高めるメカニズムについて解説します。
カルニチンとは
カルニチンとはアミノ酸由来の物質で、身体のほぼすべての細胞に存在しています。カルニチンは、L-カルニチン、アセチル‐L-カルニチン、プロピオニル‐L-カルニチンなど多くの物質の総称です。この中でもL-カルニチンが人体に有用な効果を与えます。
カルニチンは非必須アミノ酸(体内で作ることができる)で食事からも摂取することができるため、健康な人であれば不足することはほとんどありません。
カルニチンの働き
カルニチンの働きは以下のようなものがあります。
エネルギーの産生
L-カルニチンは脂質のエネルギー源となる脂肪酸をミトコンドリア内に運搬し、酸化(燃焼)することでエネルギーを産生しています。さらにL-カルニチンは、生成された有毒な物質をミトコンドリアの外に運び出し、蓄積するのを防いでいます。
ちなみに、エネルギーに変換されない脂肪酸は体脂肪として溜め込まれていきます。つまり、カルニチンは体脂肪を過剰にため込まないためにも重要な栄養素なのです。
老化を抑える
ミトコンドリアの中に不要物が溜まっていくとその機能が低下し、老化の原因になります。L-カルニチンには、ミトコンドリアの不要物を外に運び出し、正常な働きをサポートする働きがあり、これが老化の予防に効果的であると言われています。
L-カルニチンのダイエット効果
L-カルニチンは脂肪燃焼に関わる栄養素ですが、摂れば摂るほど脂肪が燃える、というわけではありません。むしろ過剰摂取をすると、健康に害を及ぼす可能性があります。正しい摂取量や摂取のタイミングを知ればよりダイエット効果は期待できるでしょう。
ではダイエット効果を期待するためのに、カルニチンの摂取方法について詳しく解説していきます。
カルニチンの摂取方法
カルニチンの正しい摂取量やどのようなタイミングで摂取すればより効果を期待することができるのでしょうか。
カルニチンの摂取量に関しては、体重や体質によって若干の違いはありますが一般的には200〜500mg程度の摂取が推奨されています。L-カルニチンの摂取上限量は1日あたり1,000 mgで、過剰摂取により、吐き気や嘔吐、胸焼け、急激な腹痛、下痢、湿疹、頭痛など様々な症状が起こることが知られています。
カルニチンが多く含まれる食べ物
赤身の肉、魚肉、鶏肉、牛乳などの動物性食物に豊富に含まれており、肉の色が赤ければ赤いほど、カルニチン含有量が高くなります。カルニチンは食べ物からたとえ一度に大量に摂取しても、余った分のカルニチンは、尿によって体外に排出されます。
寝る前にカルニチンを摂取する
睡眠の前にカルニチンを摂取することで、ダイエット効果を期待できると言われています。
人間の体は、食事で摂取した脂肪を燃やすことによって、エネルギーに変えています。食事で摂取した脂肪は、徐々に燃やされていき、4〜6時間後に燃焼のピークに達しますが、その際に体内に十分な量のカルニチンがあると、脂肪燃焼を促進してくれる働きがあります。
そのため、食事を終えて脂肪が燃焼される睡眠前にカルニチンを摂取すると、脂肪燃焼が促進されてダイエット効果を期待することができるのです。
ファスティングとカルニチン
ファスティングは一定期間固形物を食べない食事法ですが、ダイエット効果やデトックス効果が期待されます。ファスティングを行いながらより効率よくダイエット効果を期待するために、サプリメントなどからカルニチンを摂取することをお勧めします。
ファスティング中にカルチニンを摂取することで脂肪を燃焼するミトコンドリアに、脂肪を移動させる働きが強まります。結果、溜まった脂肪を燃焼することができます。
まとめ
いかがでしょうか。カルニチンががダイエットに効果的であると言われる理由を解説しました。
カルニチンはアミノ酸の一種で脂肪を燃やしてエネルギーに変換することを促進してくれる物質です。そのため、寝る前に摂取すると、脂肪燃焼効果を高めることができます。
また、ファスティング中にカルニチンを摂取することでダイエット効果をより効率的に期待できます。ファスティングに関する記事も書いていますので是非参考にしてみてください。