体調管理目的やダイエット目的で近年人気が上がっているファスティング(断食)。これから挑戦する人やすでに挑戦した人も多いのではないでしょうか。
しかし、ファスティングに挑戦した人の中には、「失敗した」や「すぐにリバウンドした」という人も少なくありません。
実際、ファスティング(断食)は短期間で効果がでるものの、リバウンドもしやすいダイエット方法と言えます。
この記事ではファスティングでリバウンドが起きてしまう原因や、リバウンドを防ぐコツを解説します。正しい知識のもと、ファスティングに望めばリバウンドは絶対に防げます!
現代のファスティングとは
ファスティングとはそもそも英語で「断食」を意味する言葉です。現代は一定期間食事を採らないダイエット方法や健康法を指す言葉になっています。
ダイエット目的が多いですが、ファスティング本来の目的は、胃腸などの消化器官を休ませて機能を回復させることです。
消化器官を休ませることで、ダイエット、美容、健康、アンチエイジングなど様々な健康効果が見込めます。
また、現代のファスティングでは、一定期間一切食事を採らない絶食ではなく、ドリンクやサプリメントなどで栄養を採りながら行うことが主流となっています。
ダイエット目的でファスティングを行わない
身も蓋もない話ですが、まずはファスティングに対する考えを改めましょう。前述の通りそもそも断食とは消化器官を休ませる目的で行います。
もちろん断食をすることで摂取カロリーが減るため、体重は必ず減ります。しかし、当然食べ始めれば体重はもとに戻ります。
そのため、断食することで痩せるのではなく、断食することで消化器官を休めて、痩せやすい身体を作る、という目的でファスティングに臨むことが重要です。
ファスティングでリバウンドが起きる3つの理由
それでは、ここからはファスティングでリバウンドがなぜ起きるのか、3つの理由を解説します。メカニズムを理解して、対処法を身に着けましょう。
①正しい知識・やり方で断食ができていない
ファスティングでリバウンドが起きてしまう一番の理由が、正しい知識のもと断食を行わないからです。断食は短期間で改善が見込める分、身体にかかる負担も大きいです。
特に最も効果が出やすい5日間以上の断食は「気合で乗り切る」は絶対にやめましょう。食べないことでストレスを溜め込むと反動でストレスを食べてしまいます。
・準備食と回復食期間を設ける
・断食中も必要な水分、ミネラルを摂る
・断食後の食事を長期で見直す
上記はあくまでももっとも基本的なルールです。さらに、人それぞれに合わせた細やかな調整が必要です。個人で臨むのではなく、正しい知識を持った指導者のもと望まれることをオススメします。
②断食後に暴飲暴食する
断食期間が終わったあとに、回復食期間を設けず、反動で暴飲暴食をしてしまうことが最もリバウンドが起きる原因です。なお、暴飲暴食に限らず普段の食事も実はNGです。断食後は、回復食とよばれる特別メニュー最低2日は続ける必要があります。
断食直後、身体は意図的に作り出したある種の飢餓状態になっています。この状態は、摂取したカロリーを脂肪として身体に溜め込みます。スポンジの状態と言われるほど、非常に栄養を吸収しやすくなっています。
そのため、断食直後は「回復食」とよばれる栄養が優れつつ、カロリーが低い、消化に優しい特別メニューを食べるようにしましょう。さらに回復食期間を終えたあとも、徐々に食事の内容を見直しましょう。ゆっくり戻せば戻すほど、太りにくい身体を作ることができます。
③筋肉が減り代謝が落ちやすくなる
断食期間中、身体は消費カロリーを抑える省エネモードになります。その状態では代謝が一時的に下がります(ある一定の期間を超えると逆に、オートファジーなどで代謝が活発になります。自然界で動物が食べ物を探しにいくイメージです)
さらに、身体は溜め込んでいる脂肪や筋肉を分解し、エネルギーを捻出します。その過程では、変換効率がよい筋肉から分解します。そのため、断食終了後に筋肉が落ちてしまうことが起きます。
これを防ぐには断食期間中も適度な運動をして、身体に「筋肉が生きていくのに必要」と信じ込ませることが重要です。これにより身体は必要な筋肉をキープしつつ、脂肪を優先して分解するようになります。
ファスティングでリバウンドを防ぐ方法
ファスティングでリバウンドが起きる理由について理解いただけたかと思います。それでは最後にファスティングでリバウンドを防ぐ方法をご紹介します。
①正しい知識を持って臨む
前述した通り、効果がでる長期間のファスティングを達成するには正しい知識を持って臨みましょう。「気合で食べない」だけの断食が絶対にうまくいきません。ストレスや負担が増えリバウンドに繋がります。
②無理のないスケジュールで長期間でファスティングに臨む
断食は決して無理なスケジュールを建てずに、長期的に臨むようにしましょう。時間をかければかけるほど効果が望めます。特に女性は生活リズムや生理周期なども考慮が必要です。
③ファスティング前後の食事が最も重要
ファスティングは「準備食」「断食」「回復食」がセットです。準備食できちんと準備し、回復食で徐々に食事を回復させることで、短期的な体重減少ではなく、痩せやすく太りにくい体質を手に入れることができます。
④ファスティングを定期的に行う
ファスティングの目的は消化器官を休ませることなので定期的に行うことが重要です。定期的に行うことで身体も断食に慣れてきます。一回目よりも二回目のほうが効果がある、とよく言われます。
⑤ファスティングトレーナーや栄養学に長けたプロの意見をもらう
長期のファスティングに臨む場合、専門的な知識を持ったトレーナーなどのサポートが必要です。ファスティングトレーナーは、その人の体重や体質、普段の食生活などに合わせて適度なスケジュールプランを策定します。
無理なく効果的なファスティングを達成するには、プロのサポートを受けながらモチベーションを保って臨みましょう。
⑥ファスティング用のドリンクを用意する
まず前提として、水だけを飲む断食は絶対におすすめできません。一般的な人が美容や健康目的でファスティングをする場合、生きていくことに必要な最低限の栄養素が含まれた「ファスティング専用ドリンク」を用いて安全に行われることをオススメします。
ファスティング専用ドリンクは、消化器官への負担が少ない無添加のモノを摂るようにしましょう。様々な種類がありますが、無添加であり品質がよいものであれば、問題はありません。
正しい知識を持ってファスティングに臨みましょう!
今回はファスティングでリバウンドが起きる理由とリバウンドを防ぐコツをご紹介しました。長期間の効果的なファスティングを達成するには、この他にも知っておくべき知識やコツが沢山あります。
気合で乗り切るファスティングは、絶対にうまくいきません。正しい知識、効果を最大限に引き出す飲み物やサプリメントを揃えて、安心安全かつ効果的なファスティングを達成しましょう!