ダイエットや健康維持を目的として最近「ファスティング（断食）」を行う人が多くみられるようになってきました。
実はファスティングを行うことによる効果はたくさんあり、ダイエットや健康維持以外にも腸内環境が改善する効果もあります。今回の記事ではファスティングの効果のうち、特に腸にもたらす効果とメカニズムについて分かりやすく解説していきます。
ファスティングとは
ファスティングとは英語の「fast（断食する）」からきている言葉で、一定の期間固形の食べ物を断つ行為のことを言います。元々宗教的な行為として行われてきましたが、最近では体調管理や体内のデトックス、腸活を目的に行う人も増えています。
現在でも宗教におけるファスティングは行われており、以下のような効果を目的としています。
・祈願を行う場合に、それに没頭し効果を高めるため
・精神を鍛える修行としての断食
ファスティングの主な効果
ファスティングを行うことによって得られる効果は主に以下のようなものがあります。
ダイエット効果
ファスティングは一定期間固形物を食べないため、体重減少には非常に効果的です。特に短期間で体重を減少させたい方には向いている方法です。更に、消化、排泄機能が高まり、体内の余分な水分や毒素が排出されることで体重が落ちます。
肌荒れの改善効果
ファスティング中は、ニキビや吹き出物などお肌のトラブルの原因になる有害物質や老廃物を排出する働きが強まるといわれています。体内からそういった老廃物がなくなることで肌荒れの改善に繋がり、美肌を手に入れることができます。
デトックス効果
デトックスとは体内から毒素や老廃物を取り除くことを意味します。ファスティング中は固形物を食べないので、普段消化吸収に使われていたエネルギーは、体の修復や疲労回復などに回されます。その結果、デトックス効果が期待されます。
このデトックス効果によって腸内環境が整うという効果も得られます。詳しくはこの後解説します。
ファスティングが腸にもたらす効果
ファスティングが腸にもたらす効果をそのメカニズと一緒に以下解説します。
ファスティングが腸に効果を与えるメカニズム
具体的にファスティングをすることで腸に効果を与えるメカニズムとしては主に以下のようになっています。
１．断食によって胃腸をはじめとした内臓が休まる
２．体内に滞っていた便や不要なものを排出する働きが活発になる（デトックス効果）
３．体内から毒素や老廃物がなくなることで腸内環境が整う
更には、腸内環境が整うことで免疫力も高まります。腸内には多くの免疫細胞が集まっているため、腸内環境が整い、善玉菌の働きが活発になると、免疫力が向上するからです。
その他ファスティングが腸に与える効果
ファスティングが腸に与える効果として他にもいくつかあるので解説します。
胃腸の機能が回復する
ファスティング中は胃腸を休ませることができるので、消化機能が回復します。普段、脂っこい食事やお菓子、アルコールなどの取りすぎで働きすぎで疲弊した胃や腸が休まることで便秘の解消にも繋がります。
腸のぜん動運動が活発になる
腸のぜん動運動とは、腸管の口側が収縮し、肛門側が弛緩して内容物を先へ押し出していく運動のことで、主に腸の内容物を移動させる働きを言います。
腸のぜん動運動は、交感神経と副交感神経からなる自律神経によってコントロールされており、副交感神経が優位に働くと腸が活発に動くと言われています。しかし、食べ過ぎなどで胃腸に負担がかかると、自律神経のバランスが壊れてしまい、腸のぜん動運動も弱ってしまいます。そのような時に断食をすれば、副交感神経を一旦休ませて、乱れた自律神経のバランスを整えることができます。
まとめ
ファスティングの効果として特に腸に与える効果について解説しました。
ファスティングをすることで胃腸をはじめとした内臓が休まり、デトックス効果で体内の不要なものが排出され腸内環境が整うという流れで腸に効果を与えています。その結果、免疫力の向上や胃腸の機能回復など他の効果にも繋がっています。
説明したような効果を期待するためにはファスティングを正しい方法で行うことが大切です。私達のファスティングプランでは、正しく効果的にファスティングを行うため、パーソナルトレーナーが最後までファスティングを指導します。詳細はお気軽にお問い合わせください。