いつまでも若く健康でありたい、誰もが望むことですよね。そこで最近着目されているのが「アンチエイジング」です。アンチエイジングの効果的な美容製品や食べ物など目にする機会が増えてきました。
今回の記事では、アンチエイジングについて、そもそも老化の原因になっているものやアンチエイジング効果が期待できる食べ物などを解説します。
老化の原因
アンチエイジングについて解説する前にまずは老化の原因について解説します。老化の主な原因は3つあると言われています。以下一つずつ解説していきます。
活性酸素による老化
老化が起きてしまう原因とされているのは、まず体内の活性酸素による体の酸化が挙げられます。
日々体内に取り込んでいる酸素は、その一部が活性酸素に変化します。活性酸素は体内で病原菌やウイルスから体を守る重要な働きをするものですが、活性酸素が過剰に発生すると胞を傷つけてしまいます。これが酸化するということです。
活性酸素は呼吸により体内に入った酸素だけでなく、紫外線、喫煙、電磁波、ストレス、食品添加物などからも発生します。活性酸素により細胞が酸化することで、スムーズに細胞が動かなくなる。結果、シミやたるみなどお肌のトラブルをはじめとした老化の原因に繋がるのです。
糖化による老化
糖化は酸化と同じように、老化を早める原因の一つです。糖分を過剰に摂取すると血糖値が急激に上がり、糖化しやすくなります。
糖化はエネルギーとして使われずに残った糖質が、身体の骨や血管のたんぱく質と結びついて細胞が劣化する反応のことです。これが進むと肌のシワやくすみ、シミなどとなって現れます。それだけでなく、糖化によって発生するAGE(糖化最終生成物)は内臓をはじめとする体内組織に作用して、多くの病気の原因となることが知られています。
遺伝子による老化
老化防止につながる役割を果たす、長寿遺伝子とも呼ばれるサーチュイン遺伝子という遺伝子があります。このサーチュイン遺伝子の活動が鈍ると傷ついた細胞が修復されにくくなり、老化が進みやすいと言われています。老化のスピードを抑えるためには、サーチュイン遺伝子を活性化させることが大切です。
アンチエイジングが期待できる食べ物
アンチエイジングを行うためにより効果が期待できる食べ物を積極的に取り入れていきましょう。
大豆食品
大豆には、ビタミンEや植物性タンパク質、イソフラボンなどのアンチエイジングに役立つ栄養素が豊富に含まれています。
大豆に含まれるイソフラボンには、抗酸化作用だけでなく、女性ホルモンであるエストロゲンと似た性質をもち、肌や髪の潤いを守る働きがあります。エストロゲンの分泌は、30代後半ごろから減り、閉経前後は卵巣機能の低下に伴い更に減少してしまうため、大豆イソフラボンを取り入れて補うことがアンチエイジングに繋がります。
動物性たんぱく質を含む食材
動物性たんぱく質は、筋肉の原料となるアミノ酸を多く含んでいます。老化は足の筋肉の衰えから始まるとも言わおりおり、アンチエイジングに効果的です。
具体的な食材としては魚やお肉、卵などです。これらの食材には良質なたんぱく質やコラーゲンがたくさん含まれています。特にコラーゲンは年齢と共に減少するため、食事から摂取する必要があります。
食物繊維
食物繊維は、糖化を抑える効果があり、アンチエイジングに効果的です。イモ類や海藻類、きのこ類に食物繊維が豊富に含まれています。
抗酸化作用のある食品
活性酸素を抑える働きのことを抗酸化作用と言います。老化の原因として「酸化」がその一つと言われていますが、酸化を防ぎ、抗酸化力をつけるには、活性酸素を取り除いて酸化の働きを抑えるとされる「抗酸化物質」の摂取がおすすめです。
代表的な抗酸化物質としては、ビタミンA、ビタミン、C、ビタミンE、ポリフェノール、カロテノイドなどが挙げられます。
・ビタミンA:にんじん、ほうれん草、ピーマン、ブロッコリーなどの緑黄色野菜やレバー、乳製品など
・ビタミンC:緑黄色野菜や柑橘類、キウイフルーツ、アセロラ、メロンなど
・ビタミンE:ひまわり油、ベニバナ油、大豆油などの植物油やナッツ類、種子類、ほうれん草、ブロッコリーなど
・ポリフェノール:プルーン、あずき、カカオ、赤ワイン、お茶など
・カロテノイド:緑黄色野菜やマンゴー・柿・すいかなどの果実類、海藻類、甲殻類など
アンチエイジングが期待できる健康法
食べ物だけでなく、アンチエイジングが期待できる方法の一つ「ファスティング」について解説します。
ファスティング
ファスティングとは一定期間固形物を食べない健康法のことで、ダイエットやエイジングケア目的で注目を集めています。ファスティングがアンチエイジングに効果的な理由を以下まとめています。
オートファジー作用
ファスティング中、空腹状態を作ることでオートファジーが作用します。オートファジーとは、栄養がなくなった時細胞の中の古いタンパク質や不要なものを1回壊し栄養素を補い、細胞を新しいものに変えてくれる作用です。細胞が新しくなることでアンチエイジング効果や認知症予防になります。
抗酸化物質の増加
また、断食をすることで身体の中で抗酸化物質(エルゴチオネイン、カルノシン)が著しく増加することが分かっています。
サーチュイン遺伝子の活性化
先程少し出てきましたが、サーチュイン遺伝子とは老化防止に役立つ遺伝子のことです。サーチュイン遺伝子を活性化させるとアンチエイジング効果があるということです。
サーチュイン遺伝子が活性化するのは、空腹状態にある時だと分かっています。つまり、ファスティングをすると固形物を食べずに空腹状態になり、サーチュイン遺伝子が活性化するというわけです。
まとめ
いかがでしょうか。アンチエイジングについて解説しました。
老化の原因は、活性酸素による老化、糖化による老化、遺伝子による老化の3つが主になっています。老化を防止するためのアンチエイジングは、抗酸化物質を含む食材やファスティングによってより効果的になります。
ファスティングに関しては、正しい知識を持って正しい方法で行う必要があります。ファスティングに関する細かい記事もあるので是非参考にしてみてください。