ダイエットには脂肪燃焼！脂肪は燃やして減らす！というような言葉を耳にされた方も多いのではないでしょうか。脂肪燃焼という言葉の意味はなんとなく理解していても、どのようにして脂肪が減るのか、体重が減るのか、メカニズムをよく理解していない方も多いのでは、と思います。
そこで今回は、脂肪燃焼とは何なのか、なぜ脂肪燃焼で痩せるのか、どのようにして脂肪を燃焼させるのが効率的なのかを解説して参ります。
脂肪とは
脂肪は、「身体に溜まった余分な贅肉＝脂肪」という認識を持っている人も多いのではないでしょうか。これは概ねあっています。しかし、一言で「脂肪」といってもそのすべてが必要のない無駄なものではありません。
脂肪は、タンパク質、炭水化物と共に三大栄養素の一つとされており、生命の維持に必要な必須項目です。脂肪は1gにつき約9kcalのエネルギーを生み出す生命活動を維持するためのエネルギー源として重要な役割を担っています。
脂肪がなければ身体は必要なエネルギーを生み出すことができず、生きてはいけません。しかしこの脂肪が多すぎると肥満やメタボリックシンドロームなど様々な健康被害をもたらします。
脂肪「燃焼」とは
私たちが無くしたい（燃やしたい）と思っている脂肪は、過剰に取り込んだエネルギーが形を変えて脂肪細胞として蓄えられたものです。そのため、脂肪燃焼とは、この脂肪細胞を消費してなくす、ということです。余計なものは燃やして無くしたいですよね。では、どのようにすれば脂肪を燃やすことができるのでしょうか。
脂肪を燃やすには分解すること！
脂肪細胞として蓄えられた脂肪は、そもままでいても消費することはできません。エネルギーとして脂肪を消費するには、まずは、脂肪酸という形に分解する必要があります。
人体は運動でエネルギーが必要になったり、寒さなどで対応を保つ必要があると、交感神経が活発になります。そうすると、「リパーゼ」という酵素が分泌され、脂肪は脂肪酸とグリセロールに分解され、エネルギーとして消費されます。
脂肪が分解されたら消費する！
脂肪が分解されたら、エネルギーとして消費するために、運動が効果的です。特に脂肪燃焼の効果を最大限引き出すには、適度な運動強度を保ちながら、ある程度の運動時間を継続することが必要です。また、一回だけの運動は影響がほとんどありません。慢性的に溜まった脂肪を分解するには、数か月の長期的な繰り返しが必要です。
ファスティングが脂肪燃焼に効果的！
近年、脂肪燃焼にもっとも効果的なモノの一つにファスティングがあげられるようになってきました。ファスティングがダイエットに向いている最大の理由は、これまで述べてきた脂肪燃焼の効果が期待できるところです。ではなぜ、ファスティングで脂肪燃焼が起きるのでしょうか。メカニズムを紐解いていきましょう。
ファスティングで脂肪燃焼が起きる理由
ファスティングで脂肪燃焼が起きる理由には「糖新生」という機能が関係しています。人のカラダは、「糖質」をメインとしてエネルギーを生み出しています。ファスティングによって身体から糖質が不足するとどうなるのか。
まず人体は、タンパク質を分解してエネルギーに変えはじめます。それでも糖質が不足すると、今度は緊急でエネルギーの貯蔵庫である脂肪を燃料としてエネルギーに変え始めます。これが糖新生です。この身体の仕組みを利用することで、脂肪を効率よく燃焼することが出来ます。
ファスティングで脂肪を効率よく燃焼させるには
糖新生で脂肪燃焼が行われるようになるには、ファスティング（断食）を初めて3日目からと言われています。そのため、ファスティングは3日目からがようやく効果が出始めます。本気で痩せたい、ダイエットしたい、という目的でファスティングに参加するのでれば、最低でも3日以上のファスティングをオススメします。
しかし、長期間はリスクも高く、我流でやると大変危険です。筋肉量を減らしてしまい、逆に太りやすい身体にもなってしまった、栄養失調でめまいが起きた、などがよく起こります。長期間でファスティングに臨む際は、パーソナルトレーナーなどの指導のもと、プランをしっかり策定してもらってから望まれることをおすすめします。
脂肪を燃焼するには分解と消費が肝心
脂肪を燃焼するには、分解と消費が肝心です、このどちらかが欠けていてもダイエットはうまくいきません。また大きなダイエット効果が見込めれるファスティングでも、間違った断食は非常に危険です。脂肪燃焼を効率的に行うためにメカニズムをきちんと理解して、正しい知識を持ってダイエットに臨みましょう。
当ブログではダイエットやファスティングに関する知識を、ファスティングマイスター監修のもと、紹介しています。ぜひ他の記事も参考にしてみてください。