ファスティング中に頭痛が起きることはよくあります。この頭痛はどうして起こるのでしょうか?実は、ファスティング中に起こる頭痛の原因はいくつかあり、比較的安全なものから、危険なものまであります。
特に、3日以上の長期間のファスティングは、高い効果の変わりに、ある程度のリスクがあります。長期間のファスティングを行われる場合は、ファスティング講師や医師の指導のもと、できる限りリスクを少なくして臨むようにしましょう。
ファスティング中の頭痛の原因
それでは、ファスティング中の頭痛のメカニズムと対処法を解説いたします。無理なく安全にファスティングを完了させるためにも頭痛の原因と対処法をよく理解しておきましょう。
ただし、この記事でご紹介する対処法はあくまでも一般的な対処法になりますので、ご注意ください。こちらで紹介する対処法を試しても改善が見られない場合、ただちに専門家に相談してください。
①血糖値の低下(ケトン体の上昇)による頭痛
ファスティング期間中に起きる頭痛の中でもっとも多い原因は、空腹による血糖値の低下によって起こる頭痛です。断食により血糖値が普段よりも急に下がると頭痛を引き起こします。
さらに、カラダは、これ以上、血液中の血糖の低下を下げないようにするため、ケトン体を精製します。このケトン体が大量に増えることで、頭痛や眠気、倦怠感を引き起こします。
ただし、このケトン体が大量に出ているということは、カラダの脂肪や筋肉を分解しているオートファジーと呼ばれる状態になっていること表します。オートファジーは細胞内のタンパク質をエネルギーに変える行為であり、これにより細胞の生まれ変わりが促進されます。
そのため、血糖値の低下による頭痛は決して、カラダに悪い状態とはいい切れません。ただし、あまりにも強い頭痛や倦怠感がある場合は、危険な低血糖症状になっている可能があります。決して我慢をしすぎず、気持ちのいい我慢、程度にしましょう。
もし万が一、立ちくらみがする、めまいにより立っていられない、昼間なのに極度の眠気がある、冷や汗が止まらない、という症状が出る場合は、一旦ファスティングを中止し、速やかに糖質を補いましょう
フラフラする、ひどいめまいがする、生あくびが何度も出る、冷や汗が出るなどの症状もあるようであれば、無理をせずに一旦ファスティングを中止して、すみやかに糖質を補うなどして対処しましょう。
②好転反応による頭痛
ファスティングによる頭痛の原因で次に多いのは、好転反応と呼ばれるものです。これはファスティングの効果が十分に出ている証拠でもあります!
ファスティングを行うと、外部からエネルギーを得ることができないため、カラダの中からエネルギーを捻出しようとします。このとき、カラダの中の毒素や老廃物が出てきます。
これらの毒素や老廃物によって、頭痛や吐き気、倦怠感、かゆみなどが引き起こされます。そのため、これらの症状が我慢できるレベルであれば、一旦は我慢してみましょう(※もちろん無理は絶対に禁物です!)
ファスティングが後半に差し掛かると、これらの毒素や老廃物は、発汗や尿などでカラダの外に排泄されます。それまでの「気持ちのいい我慢」として少し我慢してみてください。
ファスティング中に頭痛が起きたときの対処法
頭痛は効果が出ている証拠でもありますが、当然、可能であれば避けるべきものです。頭痛が続けば、ストレスになり、このストレスはファスティングの効果を阻害します。ここからは頭痛が起きた場合や事前に防ぐための方法を解説します。
水分をしっかり摂る
間違った知識のもと、ファスティング中に水分を摂ることを極力控える人がいます。これは本当に危険な行為なのでやめましょう。ファスティングはボクサーや修行僧が行うものとは違います。無理なく健康的に痩せるダイエットです。
ファスティング期間中、食事を取らないため、水分補給を忘れがちになります。そのため、食事がないときでも、時間を決めてたっぷりと水分を摂るようにしましょう。もちろん水分は水がベストです。
また、水分補給とともに、排出を促す酵素や、必要最低限のミネラルを摂るとさらに効果的です。近年主流となっているファスティング専用ドリンクを用いたファスティングは、水分補給、酵素の摂取、ミネラル補給といった、ファスティングの効果を最大限に高める理に適った方法です。
少量の塩分を摂る
水分を補給しても頭痛が収まらない場合は、ミネラルや塩分が不足している可能性があります。このときは、少量の岩塩を舐める、梅干し(無添加)を舐めるなどして対処しましょう。少し摂取して様子をみて、それでも収まらない場合は、一旦ファスティングを休止しましょう。
また、塩分の摂取は必ず無添加のものにしましょう。ファスティング期間中は、カラダは栄養をどんどん吸収しようとします。このとき、普段では問題無いレベルの食品添加物の毒素も過剰に吸収してしまいます
そのため、ファスティング期間中に化学物質から生成された塩や、添加物入の梅干し、味噌を摂ることは危険です。必ず自然由来または無添加のものから摂取するようにしましょう。
睡眠をしっかり摂る
最後に、ファスティング期間中は睡眠時間を確保することも非常に重要です。睡眠をしっかり摂ることで、ホルモンバランスが整い、スッキリと寝起きできるようになります。
空腹で寝付けない場合は、白湯や酵素ドリンクを薄めたものを飲みましょう。少し断つと空腹が収まります。いつもよく早く目が覚めた場合は軽いウォーキングなどで朝日を浴びましょう。ファスティングを通して、人間本来の生活リズムを取り戻す!
準備食期間を作る
実は断食期間よりも、断食に入る前の準備食期間が非常に重要です。準備食期間で、徐々にカラダを断食ができる状態に慣らすことで、ファスティング期間中の頭痛を防ぐことができます。
準備食期間では野菜、穀物、発酵食品中心の食生活を2日以上続けながら、徐々に一回の食事の量を減らしていきます。ファスティングに入る前だからといって、前日に栄養を溜め込む!なんてことは絶対にしないようにしましょう。
また、カフェイン、アルコール、タバコなどの刺激物も厳禁です。これらの刺激物の摂取を急に摂るのを止めると、軽度の禁断症状を引き起こす可能性もあります。
準備食期間の過ごし方は当ブログ内で詳しく紹介していますので、ぜひそちらの記事もご参照ください。
ファスティング中は頭痛の原因を理解して正しい対処を
以上、ファスティング期間中の頭痛の原因と対処法をご紹介いたしました。軽度の頭痛は、ケトン体や毒素がカラダから放出されている証拠でもあります。頭痛が起きたからと行ってすぐにファスティングを休止するのではなく、ご紹介した対処法を試して様子を見ましょう。
もちろん、無理に頭痛を我慢することは絶対にやめましょう。少しでも無理を感じたら、休止することも重要です。特に3日以上のファスティングに臨まれる場合、カラダに起きる変化が大きいため、思わぬ事態になることもあります。
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