近年、人気が急上昇している健康方法「ファスティング(断食)」。インターネットでファスティングにチャレンジしようとすると、目につくのが「酵素ドリンク」なるものを用いたファスティングです。この酵素ドリンクとは一体何なのでしょうか?
「ただのジュースにしてはものすごく高いし、もしかしてボッタクリ!?」
「断食なのにどうしてこんな高い飲み物が必要なの!?」
「酵素ってよく発酵食品に入っていると聞くし、代用できるのでは・・・?」
と疑問に思われている方も多いのでは無いのでしょうか?今回は、皆様が疑問に思われている酵素ドリンクについて、徹底解説します。
ファスティングとは
ファスティングとは、本来は「断食」を意味する英語で、宗教上や健康目的などの理由から食べ物を食べない行為(断食行為)を指す言葉です。有名なのは、イスラム教における「ラマダーン」などが上げられますね。日本でも古くから仏教の各宗派で用いられています。
これまでのファスティングは、食べることを完全に断つ「絶食」を意味していましたが、現代では、健康や美容を目的としてファスティングを行なう人が増えています。
そのため、これまでの「絶食」ではなく、より健康効果を高めるために、現代栄養学の知見から、ファスティング専用のミネラルドリンクや、岩塩、発酵食品などのミネラルと塩分、少量の果物などを必要最低限摂取しながら行う方法が主流になっています。
古来よりの健康法である「断食」と現代栄養学の英知をかけ合わせた「現代式ファスティング」は、その高い健康効果、ダイエット効果から、世界中で注目される健康法となっています。日本でも様々なファスティング関連本、ファスティング教室、パーソナルファスティング指導など、近年急速に注目が高まっています。
酵素ってなに?
それでは、このファスティングに対して酵素がどのような効果を発揮するのでしょうか?それを理解するためには、まずは酵素についての理解を深めましょう。
ずばり、酵素とは、様々な食材や私達のカラダに存在している消化・吸収・代謝を行うためのタンパク質のことです。生物が摂取した食べ物を消化・吸収・代謝するには、この酵素がなくてはなりません。1833年で、フランスの科学者によって発見されました。酵素は年々新しい種類が発見され、現在は5,000種類以上あると言われています。
このように生物が生きていく上で欠かせない酵素ですが、現代人はこの酵素が慢性的に不足していると言われいます。酵素は野菜や果物、発酵食品に多く含まれているため、炭水化物と肉食が増えている現代ではどうしても不足しがちです。また、年齢とともに体内の酵素は減少していきます。
この酵素が体内で不足すると、消化・吸収・代謝効果が下がり、血流が悪くなり、体内に毒素がたまりがちになります。そのため、カラダに脂肪がつきやすくなり、冷え性や肌荒れ、アレルギーなど、良くない効果を引き起こしてしまいます。
消化酵素と代謝酵素
さらにこの酵素は、その働きによって消化酵素と代謝酵素に分けられます。それぞれの効果を確認しておきましょう。
消化酵素とは
実は、食べ物の消化や分解は胃や腸が行っているのではなく、厳密には酵素によって行われています。これを消化酵素と言います。消化酵素とは、摂取したものをカラダが吸収しやすいように消化分解する酵素です。消化酵素によって分解された栄養素は、小腸で吸収され、カラダのエネルギーとなります。
代表的な消化酵素
でんぷんを分解する酵素….アミラーゼ
たんぱく質を分解する酵素….プロテアーゼ
脂質を分解する酵素….リパーゼ
食材に含まれる消化酵素….パパイン(パパイヤ)、ブロメライン(パイナップル)など
代謝酵素とは
消化酵素によって分解された栄養素が小腸に吸収されたあと、それを体の中で働かせる(エネルギーに変換する)のが代謝酵素です。代謝酵素はカラダの中で生成されます。ヒトの生命活動そのものである、呼吸・思考(脳の活動)・運動・排出・新陳代謝・免疫活動などは実はすべてこの代謝酵素の働きによって行われています。
代表的な代謝酵素
肝臓の細胞に含まれる肝機能を司る酵素…..カタラーゼ
眼の網膜の光を受容する酵素…..ロドプシン
殺菌作用をもつ酵素…..リゾチーム
筋肉中に酸素を貯蔵する…..ミオグロビン など
酵素ドリンクとは
酵素がカラダにとって必要不可欠なことが良くわかりました。それでは、酵素ドリンクはどのような効果をもたらすのでしょうか?
酵素ドリンクとは、先程説明した(酵素)を効率的に摂取することを目的とした飲料のことです。材料は酵素を豊富に含んだ野菜や果物などで、これらの食材を発酵して作ります。
酵素は野菜や果物に多く含まれていますが、熱や酸化に弱く、現代の食生活で十分な量を補うのは難しいとされています。 そのため、酵素を手軽に効率的に摂取できる酵素ドリンクの注目が高まっています。
酵素ドリンクはファスティングに必要なのか?
冒頭で説明したとおり、現代におけるファスティングとは、ただの断食ではなく、現代栄養学を駆使ししてさらにその効果を高めて行うことがマターとなっています。そのため、断食期間中でも、カラダの外から効率的に酵素を摂り、体内の酵素を増やすことが最も効果的なファスティング方法であるとされています。
酵素ドリンクは消化器官に負担をかけずに最低限のカロリーやミネラル、ビタミンが補給できるため、ファスティング時の栄養補給として支持されています。
ファスティングは、基本的に固形物を食べることはできません(詳しくは別の記事で説明しますが、ファスティングは、消化器官を完全に休めることが目的の一つです)
そのため、食事で酵素を摂れない分、酵素ドリンクを用いて効率的に酵素や代謝に必要な栄養分を摂ることが重要です。ファスティングの効果を最大限高めるためには、酵素ドリンクが重要なファクターになります。
さらに、酵素ドリンクには、安全にファスティングを行うために重要なものとなっています。ファスティングは現代においてある程度安全性が確保されているものの、絶食という行為はある程度のリスクを伴います。このリスクを低減するものが酵素ドリンクです。
酵素ドリンクには、ヒトの代謝に必要な最低限の栄養素が含まれています。そのため、酵素ドリンクを用いてファスティングを行うことで、安全にファスティングに望むことができるのです。
※ただし、酵素ドリンクを用いたから必ず安全とは言い切れません。ファスティングはカラダに大きな変化をもたらす行為であるため、専門的な知識を持つ講師や教本に基づいて行うことが重要です。
ファスティング用の酵素ドリンクはなぜ高いのか?
酵素ドリンクの有用性はご理解いただけたかと思いますが、なぜここまでファスティング用の酵素ドリンクは高額なのでしょうか?利権?ボッタクリ?ネットワークビジネス?
いいえ。違います。理由は、添加物や化学調味料を使用せず、無添加で作られているからです。
ファスティング期間中のカラダは、例えるならスポンジに近い状態になっており、普段よりも栄養成分を吸収しやすくなっています。ただしこの状態はリスクがあり、添加物(酸化防止剤、人工甘味料)などの化学成分も吸収されやすくなっています。そのため、普段は気にならない程度の化学成分の効果が増幅され、カラダに良くない効果をもたらす場合があります。
そのため、ファスティング用の酵素ドリンクでは、無添加で作られてることが重要です。そういった無添加の飲料を作るには、たくさんの野菜や果物、発酵食品を必要としますし、それを発酵させるための時間と手間がかかります。工場で大量生産とはいきません。
そのため、どうしても製造コストと希少性があがり、値段が高くなっています。それでも多くの人に支持されているのは、科学的に裏付けされた根拠と安全性があるからでしょう。
そのため、以前多く出回っていた、安価な酵素ドリンクは、本当に安全なのか信用できません。中には、香料、人工甘味料、科学色素、ビタミンC(防腐剤)などの添加物が入っている場合も多いです。こういった酵素ドリンクは、逆にファスティング中に摂るのは危険です。
ファスティング用の酵素ドリンクの選び方
ファスティング期間中に摂るべき酵素ドリンクは、まずはなによりも無添加であることが重要です。そのため、ある程度の費用がかかることは仕方ないでしょう。一般的な目安として、500mlで4,000円を下回るドリンクは、効果が薄いです!スーパーで数百円で売られている野菜ジュースとかわりません(きっぱり!)
また、美容成分が過剰に宣伝された酵素ドリンクも、ファスティングではオススメできません。ファスティングでは本来、消化器官をリセットして休ませ、カラダの内側の機能を回復させて美容効果を得ることを目的としています。そのため、過剰な成分の付与はあまり良くありません。
無添加であること、ファスティングに本当に必要な栄養素だけを厳選しているモノ。この2つがファスティングに最適な酵素であるといえます。
酵素ドリンクを用いて最大限効果的にファスティングを!
現代における効果を追求したファスティングでは、酵素ドリンクが重要な要素になっていることがわかりました。ファスティング=ただの断食(絶食)とたかをくくって安易に臨んでしまうと、思いがけない不調に見舞われてしまうかもしれません。
特に3日から7日程度の長期間のファスティングでは、安全にファスティングを進めるために、酵素ドリンクを用いることをおすすめします。私達、楽々ファスティングでは、長期間のファスティングに望む場合は、酵素ドリンク、ミネラルとを多く含みカラダに吸収が良い岩塩、無添加の梅干しを用いたファスティングプランを推奨しています。
私達のファスティングプランに関しましては、本ページ最下部のプラン詳細をご確認ください。