トマトってなんか美肌にいいって聞いたんだけど本当かな?
本当ですよ!
美肌効果もありますし、体にも嬉しい栄養素が多く入っています!
はじめに
みなさんトマト好きですか?
割と好き嫌い分かれる野菜の一つですが、ケチャップやトマトジュースなどの加工、何かの付け合わせなど非常に身近な野菜の一つですよね。
そんなトマトですが、ヨーロッパには「トマトが赤くなると医者が青くなる」
なんてユニークなことわざがあるって知ってますか?
トマトを食べると病気にかかりづらくなり、医者の仕事が減るということからできたことわざだそうですが、果たしてそれほどの栄養が含まれているのでしょうか?
今回はそんなトマトの栄養や、歴史、種類、選び方などを紹介していきます!
トマトの歴史と種類
みなさんトマトってどこで誕生し、いつ日本にやってきたか知ってますか?
また、どんな種類のトマトがあるか知ってますか?
意外と知らないですよね?(そんな気にして生活することあまりないですもんね。苦笑)
まぁでもせっかくの機会ですし、一緒にみていきましょう!
トマトの歴史
トマトはペルーなどにかかるアンデス高地が原産地とされており、何とインカ帝国ではすでに栽培が行われていたそう。
そんなトマトは大航海時代である16世紀にヨーロッパに伝わりましたが、当初はあの赤い色が有毒植物と思われて中々普及しなかったそうな。
それからヨーロッパで一般的に食べられるようになったのは18世紀。
北米大陸へと渡ったのは17世紀頃とされ、本格的な栽培が始まったのは19世紀以降だそう。
となると、トマトって割と最近の野菜なんだね!
でも日本にはいつ伝わったのかな?
そうなんです。
トマトって割と新しい野菜なんですよ。
日本に伝わったのは17世紀頃ですが、当時は観賞用。
食用として栽培されるようになったのは明治以降。
更に一般家庭にトマトが普及するようになったのは第二次世界大戦後なんです。
つまり、トマトが日本で愛されるようなってからまだ100年経ってないんです。
トマトの種類
トマトの種類についてですが、みなさんトマトってどれぐらいの種類の品種があると思いますか?
10 ?100?1000?
いいえ、どれも違います。
その数なんと8000種。
そのうち日本で栽培されているものは約120品種と言われています。
驚きですよね?世界に8000種て…。食べきれませんよ…。
日本ですら約120ですからね。それだけでも全部食べるのは難しいぐらいです。
それだけ形・色・大きさ・味などが異なるたくさんの品種があるわけですが、今回はその中でも4つの分類に分けたいと思います。
赤色系トマト、桃色系トマト、ミニトマト、グリーントマト、の4つです。
順にみていきましょう!
赤色系トマト
皮が厚く、赤色のトマトです。
酸味や香りが強く、熱しても煮崩れしないのがポイントです。
なので、ケチャップなどの加工用に使われることが多いトマトになります。
そのことから「加工用トマト」とも呼ばれます。
桃色系トマト
皮が薄く透明で、所謂私たちが一般的によく目にするトマトのほとんどは桃色系トマトになります。
生でも、加熱しても美味しくいただけるので、様々な料理に使うことができます。
この品種で日本のトップシェアを獲得しているのが、「桃太郎トマト」です。
1985年に発表され、長年に渡トップの座を維持しています。
ミニトマト
ミニトマトは3-4cmくらいの大きさで、重さが20-30gほどの小さなタイプのトマトになります。
「プチトマト」とも呼ばれ親しまれていますね。
このミニトマトは黄色やオレンジ、紫など様々な色合いがあり、サラダの彩りにぴったりです。
ちなみにこのミニトマト、サイズはミニですが栄養もミニかというと、実はそうではありません。
リコピンはもちろん、カリウムやβカロテン、ビタミンCなど多くの栄養素がトマトよりミニトマトの方が多いのです。
リコピンを例に見てみましょう。
通常のトマトの場合、100g当たりの含有量が3mg。
しかしミニトマトは、100g当たりの含有量が8mgとなっています。
なんとほぼ3倍です!
他にもビタミンCは100g当たり通常のトマトが15mgに対し、ミニトマトは32mgと2倍以上。
このようにサイズは小さくても、栄養の多さは全然違うのです。
グリーントマト
最後はグリーントマトです。
このトマトは、成熟しきっていない未熟なトマトになります。
香りが良く程よい甘みがあり、酸味がやや強く、独特な風味があります。
また色は緑・黄・白・褐色・縞模様など、さまざまな色があります。
なので、炒め物やサラダなどに向いている種類です。
トマトの栄養
さて、お次はトマトの栄養です!
美容、健康なんでも力を発揮するトマトですが、どの栄養素がどう効果を発揮しているか知っていますか?
トマトには大きく分けてつの栄養素に分けられます。
リコピン、ビタミンC、βカロテン、カリウム、の4つです!
順にみていきましょう!
リコピン
トマトといえばこれです!
リコピン!!!
もうこれが圧倒的に優秀な栄養素なんです!
リコピンって何やねんって?リコピンはトマトのあの赤さを作っている色素です。
そうなの!?赤いのはリコピンのおかげなんだね。
でも、色素なのにそんなにすごいの?
そうなんです!
ものすごく優秀なんです!!
リコピンには、非常に強い抗酸化力があります。
つまり体が錆びつかないように(酸化を抑える)防いでくれるわけです。
また、活性酵素からも体を守ってくれます。
こうなると以下の効果が期待できます。
がん、老化、生活習慣病の予防につながるのです。
リコピン一つで美容にも、健康にもきくわけです。鬼つよですね。
ビタミンC
ビタミンCですが、実はこのビタミンCも強い抗酸化作用をもつビタミンになります。
なので先程記載したような効果はもちろん、鉄の吸収を促進するため、免疫力をあげてくれるのです。
またメラニンの生成を抑えるので、日焼け防止効果もあり、正に夏にぴったりの栄養素となっています。
(日焼け防止について知りたい方はこちらから!)
ちなみにビタミンCは水溶性ビタミンなので、加熱すると失われてしまいます。
なのでサラダで食べると良いのですが、その際トマトよりミニトマトで食べるのがおすすめです。
というのも、通常のトマト100gに含まれるビタミンCが15mgに対し、ミニトマト100gに含まれるビタミンはC32mgと、約2倍です。
ミニトマト100gは個体差ありますが6-8個程度なので、お手軽に取れ使いやすいという点からもミニトマトがおすすめです!
βカロテン
次はβカロテンですね。
βカロテンは、体内でビタミンAに変身するプロビタミンAの一種です。
実はこのβカロテンも抗酸化作用を持っています。
なので抗酸化作用の話は割愛しますが、βカロテンは他に新陳代謝を高めてくれる美肌効果や粘膜を丈夫にしてくれる働き。
また夜盲症や視力の低下予防にも作用すると言われています。
カリウム
最後はカリウムです。
カリウムは人体に必要な必須ミネラルの一つですが、重要な役割を持っています。
ナトリウムを排出し、塩分の取りすぎを防ぐ働きです。
夏の季節は熱中症対策で、意識的に塩分タブレットなどを取る方も多いと思います。
それ自体はもちろん悪くないのですが、日々の生活でも我々は塩分を取る生活が多いです。
なので、知らないうちに取りすぎてしまっているケースもあるかもしれません。
そんなとき役立つのがカリウムです。
トマトの選び方・保存法
さて、トマトの栄養もしっかり学んで、みなさんトマトが食べたくて堪らなくなったでしょう。
そんなみなさんに耳寄りな情報を紹介したいと思います。
そう、美味しいトマトの選び方、そして保存法です!
順にみていきましょう!
トマトの選び方
美味しいトマトの選び方のポイントは3つあります。
ずっしりと重みがあること、ヘタが緑色でピンっとしているもの、中心からヘタに向かって筋が見えるもの。
この3つになります。
こんな感じ。
特にヘタが乾燥して縮れてしまっているものは、収穫してから時間がたっている証拠です。
また、産地をみるのも一つポイントになります。
というのも、トマトは4月から-5月が一番糖度が増して美味しくなると言われています。
裏を返すと、夏場などはトマトの糖度が上がりにくいのです。
そのため、夏場などの時期は高地で栽培されたものや、完熟してから収穫された地元のトマトなどを選ぶと比較的糖度の高いトマトを食べることができます。
トマトの保存法
安い時についつい多く買って、使いきれずに腐ってしまった。
そんな経験がトマトに限らず誰しもあるでしょう。
そのような悲しい出来事を防ぐ、意外で簡単なトマトの保存法。
それは…冷凍保存です。
ちょっと待って!!
冷凍したら食感が落ちることない?
ふやけてしまいそう…。
いい指摘です!
確かに凍らせることで、食感は落ちてしまいます。
ですが、その分メリットもたくさんあるんですよ。
順に紹介していきます。
1.長持ちする
トマトは通常冷蔵庫で保管することで1週間程度保存することできます。(熟している程度によって異なりますが。)
一方冷凍保存すると、なんと1ヶ月ほど日持ちすると言われています。(個体差等ありますが。)
全然違いますよね。
1ヶ月ほど日持ちするなら安心して冷凍することができます。
栄養素をキープ
トマトだけに限らず野菜全般に当てはまりますが、収穫してから時間がたつにつれ栄養価はどんどん下がってしまいます。
ですが、冷凍することで栄養素をキープすることができるんです!
なので、下手に長く冷蔵庫に入れておくぐらいなら早いうちに冷凍保存に切り替えるのも全然アリです。
栄養素やうまみ成分が出やすくなる
実はトマトは冷凍すると栄養素やうまみ成分が出やすくなるんです。
というのも、冷凍することで中の水分が膨張し細胞壁を壊してしまうのです。
その結果、栄養素やうまみ成分が出やすくなるのです。
そしてこのように細胞壁が壊れた方が吸収率が良くなります。
皮が剥きやすなる
煮込む料理の時って、トマトの皮を剥きますよね?
ですが、トマトの皮むきってなかなか苦労すると思います。
お湯を沸かして剥くなど手間がかかったりしますしね…。
ですが、冷凍したトマトはそのまま流水で皮を洗うだけでスルッと皮が剥けます。
なるほど、冷凍すると結構メリットがあるんですね。
食感が悪くなる分、サラダとかには使えないけど、炒めたり煮込むのに最適ですね!
その通り!
ちなみに冷凍トマトは、生のトマトより水分が出やすいので、加熱時間は短めでOK!
時短になります。
最後に冷凍・解凍法を紹介します。
冷凍方法
冷凍する際は、切っても丸ごとでもどちらでも構わないのですが、ポイントが一つあります。
それはよく洗ってヘタを取ることです。
ヘタには雑菌が付いていることもありますし、冷凍後は取りづらくなってしまうため、取り除くのが吉です。
そのあとは、水けをしっかり拭き取り、ジップロックなどの冷凍用保存袋に入れて保存します。
ちなみにこの時に、熱伝導のいい金属製トレーに乗せて冷凍庫に入れると、冷凍にかかる時間が減り、味が落ちにくくなります。
冷凍に時間がかかるとどうしても味が落ちてしまいますからね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
トマトは水分量も多いですし、紫外線対策にもなる。
カリウムを取れて、塩分の取りすぎも防げる。
まさしく夏にぴったりな野菜ですよね!
効果があるからといって、食べ過ぎるのではなく、日々の食事に定期的に組み込んでみてはいかがでしょうか?
最後に今夜のおかずにもなる簡単レシピをご紹介するので、よかったら参考にしてみて下さい!
それでは今回はここまで!
See you soon~!
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