夏の野菜といえば、オクラ。
オクラといえば体に良い。
みたいなイメージがあるんですけど、実際どのような効果があるのでしょうか?
いい視点ですね!
夏が旬のオクラ。
実は女性に嬉しい効果があったりします!
はじめに
夏といえばネバネバ野菜!
というイメージの人もいるのではないでしょうか?
そんなネバネバ野菜の代表といえば、オクラ!
学校の授業で作った人もいるかもしれません。
(ちなみに私はゴーヤでした。)
夏の定番野菜として知られるオクラですが、皆さんの中に何となく体にいいというイメージはありませんか?
実際に体にはいいのですが、どのような栄養があって、それがどのように働いて体にいいのかは知っていますか?
実際のところ、そこまで知ってる人って意外と少ないと思います。
今回はそんなオクラについて紹介していきます!
オクラの歴史と種類
みなさん一口にオクラといっても一種類ではないって知ってますか?
また実はオクラの原産地って日本じゃないって知ってますでしょうか?
ここではそんなオクラの歴史や種類について紹介していきます。
それでは早速見ていきましょう!
歴史
まず、オクラの歴史から紹介していきます。
オクラの原産地はエジプトやエチオピアといったアフリカ北東部と言われています。
どうです?割と意外じゃないですか?
アフリカの野菜のイメージありました?
そんなオクラですが、18世紀ごろアメリカに伝わり、日本には幕末にアメリカから伝わったそうです。
幕末に伝わったといっても、所謂一般家庭の食卓に並ぶようになったのは1970年頃だそう。
幕末頃に伝わって、食卓に並ぶようになったのが1970年頃って…。
100年以上経ってからだったんですね…。
驚きですよね…。
オクラが家庭に並ぶようになってから、たった50年程度しか経ってないわけですからね。
野菜界のニューフェイスといっても過言ではないでしょう。
なぜ食卓に並ぶまでに時間がかかったかというと、そもそも食用ではなく花としての観賞用がメインだったからなんだそう。
食用としてはあの青臭さやネバネバ感を嫌う人が多く普及しなかったのだそう。
(まぁ、当時の人の気持ちはなんとなくわかります。苦笑)
ですが、そんな日の目を浴びなかったオクラの転機となったのが、太平洋戦争なんです。
戦時中日本兵たちは、東南アジア各地を転戦していました。
彼らは飢餓に喘ぐ中、生育旺盛なオクラに救われることが多々あったそう。
その味に馴染んだ兵士たちが、帰国後オクラを栽培し、日本に定着させていったそう。
ちなみにオクラの花ってこんな感じです。
ハイビスカスと同族で、綺麗な花を咲かせるんですよ。
種類
さて、次はオクラの種類です。
みなさんなんとなくオクラは一種類って思ってません?
実はそんなことはありません。
大きく分けて5種類あります。
オクラ、ミニオクラ、丸オクラ、赤オクラ、白オクラ。
以上5種類となります。赤とか白とか結構意外じゃないですか?
それぞれの特徴を説明していきます。
オクラ
国内で一般的に出回っている、所謂一般的なオクラです。
切り口が星型で「五角種」と呼ばれるものになり、5-10cmの長さのさやが主流となっています。
刻んで和物にしてもよし、炒めてもよし、天ぷらにしてもよし、と便利な野菜です。
ミニオクラ
Cassidy MarshallによるPixabayからの画像 より引用
5-8cmの通常のオクラとくらべ、2-3cmと小さいオクラになります。
実は種類が違うというよりは、小さいうちに早採りした小さなオクラになります。
なので、一般的なオクラが7-9月にかけて収穫されるのに対して、ミニオクラはその前の初夏あたりに収穫されます。
柔らかいので、生のまま美味しく食べることができます。
丸オクラ
名前の通り、さやが角張っていない丸いオクラになります。
沖縄県が主産地の「島オクラ」や、八丈島で栽培されている「八条オクラ」が有名な品種となっています。
長さが20cm以上もあり、通常のオクラよりも大きいものになります。
口当たりがやわらかく、あまりかたくないのが特徴的です。
粘り気が強く、通常のオクラと同様に様々な料理に使用することができます。
赤オクラ
こちらはあまり見たことがない、もしくはほとんどの人は知らないのではないでしょうか?
赤いオクラです。ぶっちゃけ全然イメージないですよね。
この赤オクラはさやは赤いのですが、これはアントシアニン(ナスやブルーベリーに含まれてるやつ)によってこの色になっているのだそう。
ちなみにアントシアニンは水溶性なので、ボイルしちゃうと緑色に戻って普通のオクラみたいになってしまいます。
なので、アクセントとして使いたい場合はうぶ毛を取って生で食べるのが吉です!
白オクラ
なんと、今度は白いオクラです。
赤オクラと合わせて紅白といきたい(←しょうもない)とこですが、残念ながら白いというよりは淡い緑色をしています。
またカットした時の形も、丸形になっているとこが特徴的です。
生食に向いているため「サラダオクラ」とも呼ばれ、主に山口県で栽培されています。
ネバネバレベルも普通のオクラより高く、なんと普通のオクラの約3倍といわれるほどです。
更に一般的なオクラは大きくなりすぎると硬くなってしまう傾向があるのですが、白オクラはそんなことはなく、大きくなりすぎても柔らかく食べられます。
こんなにも種類があったんですね!
中でも赤オクラや白オクラなんかは見たことも聞いたこともありませんでした!
こう見ると、オクラだけに限らず、野菜にもいろんな種類があって面白いですよね!
機会があれば、食べ比べなんかしてみてもいいかもしれませんね。
実は筋トレに効果的!?オクラの栄養
さて、オクラの種類をみてきたところで、今度はオクラの栄養についてみていきましょう!
オクラには色々な栄養素がありますが、今回は5つの栄養素について紹介していきます!
ペクチン、βカロテン、カリウム、葉酸、食物繊維、の5つになります。
順に紹介していきます!
1.ペクチン
まずはペクチンですね。
実はあのオクラのネバネバを作っているのは、このペクチンなんです。
ペクチンは水溶性食物繊維なのですが、ネバネバでわかるように粘着性があるものになります。
なので食べた後、腸管内をゆっくりと進みます。
そのため腹持ちが良く、食べすぎるのを防いでくれるのです。
このような点からダイエットや筋トレに有効と言われていたりもするんです。
更にペクチンには整腸作用もあるので、血糖値の急激な上昇を抑えることができるので、糖尿病の予防に繋げることができます。
2.βカロテン
次はβカロテンです。
こちらは言わずともしれた栄養素ですね。
ビタミンAとして、皮膚や粘膜の保護をして免疫力を高めてくれますし、抗酸化作用があるので、アンチエイジング効果もあります。
日差しの強い夏にぴったりな栄養素ですね!
3.カリウム
次はカリウムですね。
カリウムはこちらで紹介したように、人体に必要なミネラルの一つです。
100gあたり260mgと、ものすごく多いわけではありませんが、様々な料理に使え、カリウムを摂取できるという点で優秀です。
夏は熱中症を心配しすぎて、塩分補給をしすぎてしまうかもしれません。
そんな時、カリウムはナトリウムを排出し、バランスをとってくれるので、夏にぴったりな栄養素です。
4.葉酸
葉酸は水溶性ビタミンの一つです。
造血のビタミンと言われ、血液を作るのに関わっています。(もっと詳細が知りたい方はこちらから!)
そんな葉酸ですが、茹でたオクラ100g当たり110μg含まれています。
大人の1日の摂取推奨量が240μgなので、一食分が50gぐらいだとしても55μg。
つまり、約1/5の量を摂取することができます。
結構含まれてますよね。手軽に摂取することができますし。
5.食物繊維
最後は食物繊維ですね。
最初にペクチン(水溶性食物繊維の一つ)を紹介しましたが、実はオクラには不溶性の食物繊維も多く含まれているんです。
オクラ40gに対して、不溶性食物繊維は1.4gと比較的多く含まれています。
オクラより不溶性食物繊維が多く含まれている食品は多くありますが、水溶性・不溶性ともに多く持つ食品は限られてきます。
夏野菜で手軽にトッピングやサラダ、一品でもいけるという点でオクラは優秀なんです。
ちなみに食物繊維は整腸作用や便秘予防などの効果があります。
オクラの選び方
さて、オクラの栄養もみてきたところで、最後はオクラの選び方について紹介していきます!
せっかく買って食べるなら、新鮮で美味しいものがいいですもんね!
ポイントは4+1つあります。
それは鮮やかな緑色をしている、うぶ毛が密集して生えている、ヘタの切り口が変色しておらずみずみずしい、触ってやわらかいと感じるもの、の4つです。
基本的にはこの4つですが、+1のポイントとして大きいものよりは小さいものを選ぶことです。
というのも、オクラの大きいものはかたく、苦味もではじめるためあまり美味しいとは言えません。
なので、あまり大きいものは選ばないのが吉です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
夏野菜、そしてネバネバの代表格でもあるオクラ。
意外と知らないことが多かったのではないでしょうか?
突出して多く含まれている栄養素があるわけではないですが、食物繊維をバランスよく取れますし、カリウムなどの夏にぴったりな栄養素なども摂取することができます。
ぜひオクラを買ってみて、普段の一品に加えてみてはいかがでしょうか?
それでは今回はここまで!
最後に簡単なレシピを紹介しているので、よかったら参考にしてください!
See you soon〜
簡単レシピ-オクラの梅肉和え-